東京湾でもめっきり少なくなったと言われるアイナメですが、本当に個体数が年々少なくなっているような気がする魚のひとつです。
昔話をするのは嫌われますし、ある意味タブーですが、今から30年ぐらい前までは、アイナメはミチイトに中通しオモリ3~5号を通してヨリモドシで止め、市販のイト付きの丸セイゴ13号などを結んでエサのアオイソメを付けて、防波堤の壁際の海底に沈め、竿先にスズを付けておけば、勝手に釣れて竿先のスズが鳴るという、ぞんざいな釣り方をしても簡単に釣れていたのです。
しかも、通年釣れていました。^^;
確かに、大型のアイナメは3~5月ぐらいに釣れ、それ以外の月は25センチぐらいまでのアイナメでしたら、真夏でも釣れていたんです。
ですが、直近10年はもとより20年前ぐらいから、アイナメが年を追うように目に見えて少なくなりまして、置き竿釣法で釣れる魚ではなくなりました。
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投げ釣りでも劇的に釣れなくなったアイナメ
前の記事で、アイナメを初心者が狙うには投げ釣りが良いと書きましたし、それには間違いはありませんが、20年以上も前と比較するとお話にもならない程度の釣れ方です。
はっきり言って10分の1どころか、それよりずっと以下です。
そもそも私が釣り場でお会いする20代半ばの青年が、「アイナメが釣れたこともないし、他の釣り人が釣ったところを見たこともないし、そもそも生きたアイナメを見たこともない!」という言葉が強く印象に残っています。
それほど少なくなったアイナメですが、、ヘチ釣りをしていると、不思議とアイナメのコロニーみたいなピンポイントに出くわすこともあります。
これらのアイナメは、投げ釣りでは釣れませんし、置き竿でも釣れません。
クロダイの落とし込み釣りの「前打ち」という釣り方で釣りました。
更にヘチ釣りでは、稀にビッグワンが釣れることも体験しました。
投げ釣りもダメ、置き竿釣法もダメならヘチ釣りしかないのです。
ヘチ釣りをすれば簡単に釣れるわけではない!
タイトルには「アイナメはヘチ釣りで狙うべし!」と書いたものの、ヘチ釣りをしたら必ず釣れるとか、数も型も揃うとか云うレベルでもないのです。
いかんせんアイナメの絶対数が激減しているので、そのへんは察していただきたいのです。
だが、アイナメを狙うにはヘチ釣りが一番可能性が高いのです。
初心者には投げ釣りが良いのですが、中級者・上級者はヘチ釣りが断然可能性高いということです。
もちろん、初心者もベテランに連れられて「アイナメのヘチ釣り」を一度体験すれば、2度目からは単独釣行ができ、十分釣れる可能性があるはず。
実は、私が落とし込み釣りをするきっかけになったのは、クロダイではなくアイナメからでした。
ヘチ釣りでアイナメを狙うのはクロダイ釣りの練習にもなるし、クロダイを狙うことはアイナメ釣りの練習にもなる。
クロダイファンから叱られるかもしれませんが、ヘチ釣りで釣れる40センチオーバーのアイナメは50センチオーバーのチヌよりは数倍価値があると私は思っています。
なぜならば、狙って釣れる魚でもないし、腕利きだから釣れるというサイズでもないのです。
いつの日か、大型を狙い通りに釣りたい魚の一つでもあります。
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