私がクロダイ釣りにチヌバリを使わなくなった理由は、博多沖防に渡った時に、常連の誰もがチヌバリを使っていなかったことが、大いに影響しています。
ヘチ釣りをする前に、クロダイを釣るのに、マキエを撒いてウキ釣りをしていた時は、何のためらいもなくチヌバリを使っていたんです。
餌がオキアミだろうと、ダンゴだろうと、無関係にチヌバリの1号から3号ぐらいを選んで使っていましたし、それでも結構釣れていたんです。
ところが、ヘチ釣りをするのようになってから、季節ごとのクロダイのエサを使うにあたり、常連さんが他の針を使っていたからではなく、チヌバリそのものに「こんな針でいいのか?」と私自身疑問を持つようになっていました。
周知のように、乗っ込みが終わってから湾内に入って来たばかりのクロダイは、まだ顎が弱く、やわらかいモエビや虫エサなどを好んで食べます。
梅雨になる時期ぐらいから体力を回復したクロダイは顎も強くなり、カニやカラス貝やフジツボなども硬いエサもバキバキ食べます。
晩秋になると沖の深場に移動するために、荒食いをするようになり、あらゆる餌を貪欲に食べるようになります。
つまり、ハリは当たり前のことですが、狙うクロダイのサイズはもちろん、季節ごとに使い分けるエサによっても使い分けて当然なのです。
クロダイのエサによる針の違い
3月末から4月にかけて湾内に入ってくるクロダイを狙うエサとしては、モエビとアオイソメが有効です。
昼はモエビ、夜はアオイソメと云うのがこの時期の鉄板のエサとなりますが、どちらのエサも針に刺すときはチヌバリでは軸が太すぎるのです。
アオイソメはそうでもないのですが、モエビの場合は軸が太いハリを使うと弱るのが早いのです。
なので、ふところがある程度広くて、チヌバリよりも細軸の針を探すと、アブミバリ、渓流バリ、メバルバリ、ヤマメバリ、袖型・・などに行きつきます。
もちろん私はこれらのすべてをかなりの号数を揃えて使いましたが、クロダイには全く向いていないハリが一つあります。
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クロダイ釣りにはヤマメバリは使えない!!
私は、アブミバリ、渓流バリ、メバルバリ、ヤマメバリ、袖型などのいろいろな号数をクロダイ釣りに使った結果、ヤマメバリの8~9号はモエビを刺したり、アオイソメを刺して使うには抜群なのですが、30~40センチクラスの中型のクロダイでも、ハリが開いてバレることが多発しました。
同じ細軸でも、メバルバリや渓流バリや袖型ではそのようなことがないいも拘わらず、なぜかヤマメバリはハリが開いてクロダイがバレてしまうのです。
但し、20センチぐらいの魚に対してはヤマメバリは貫通力に優れ、ハゼやキスやメバル釣りなどには好んで使っていた時期もあったのです。
しかし、小物を狙っている時に大型のチヌやスズキがハリに掛かることは珍しいことではなく、ヤマメバリですと必ずバレるので、次第に使わなくなりました。
このことは、渓流釣りをされる方は、サクラマス化した大型の銀化ヤマメを狙うときは、ヤマメバリは使わないほうが賢明だということです。
恐らくハリの材質が違うのか、袖型の9号は開かないのに、ヤマメバリ9号は開くんですよね~。
カラス貝やカニをエサにしたときも当然ハリは違う
夏場にクロダイを狙う時にはカラス貝やカニを餌にすることが多いはずです。
夏場はクサフグやベラや小さなカワハギが湧いて、モエビや虫エサやオキアミのエサなどでは、クロダイがいるタナに届く前にエサがなくなります。
なので、ワザと他の魚が突かないカラス貝やカニを餌にするのです。
ところがこれらの硬い餌は、細軸のアブミバリ、渓流バリ、メバルバリ、ヤマメバリ、袖型などではエサを刺すときに、ハリ先が潰れてしまいがちなのです。
なので、ある程度太い軸でハリ先が硬いモノを刺しても潰れないようなハリが要求されます。
私はカラス貝を餌にするときは、伊勢尼か磯バリを使うようにしています。
チヌバリによく似た太い軸ですが、ひねりがありません。
また、カニをエサにしたときはカニエサ専用の針を使うようにしています。
カニエサ専用の針はふところが凄く広く、ハリにガン玉を付けられるようにもなっているのが特徴です。
夜釣りで50センチオーバーの年なしのチヌを狙う時に使う針
昼間でも50センチオーバーの年なしのチヌを釣ることは可能ですが、確率から申し上げますと、半夜釣りから夜釣りにかけてのほうが釣れる確率が高いです。
なので、初心者がクロダイを狙う際は、半夜釣りから夜釣りにクロダイを狙うことをおすすめします。
その際、大物のクロダイを釣りたいときは、
・ハリスを3号以上にする
・ハリは丸セイゴ12~13号、根魚11号、渓流バリ11号を使う
・エサは太めのアオイソメを10センチぐらいの長さにして使う
私の経験上この3つが出来ていて、ハリスやミチイトにキズがなければ、50センチオーバーのチヌや70センチを超えるスズキがハリに掛かっても、釣り上げることは難しくなくなります。
夜は魚の警戒心が薄れますから、ハリスは極力太いモノを使うほうが良いです。
細い糸を使ったほうが「聞こえが良い」などと思うこと自体が間違いです。
釣りの格言にも、「名人と子供は太い糸を使う」とあります。
バラしては、意味がありませんからね~!
最後に
私は若い頃からハリが刺さる部位をコントロールできるのか?とよく考えたものでした。
よく言われる魚の口の両端にある「ジゴク」と呼ばれるところにハリが掛かるのが一番良いのです。
その理由は、
・ハズレにくい
・ハリスが傷つかない
・釣り人が外しやすい
・魚自体にダメージを与えない
ジゴクに掛かればよいのに、ハリを飲み込まれたり、ひどいものになると、喉の奥の食道の入り口にまでハリが飲み込まれている時があります。
こういうケースでは、よしんばハリを外しても魚をリリースしてもすぐ死んでしまうような状態になるはずです。
なので、なるべく魚にダメージを与えず私も手返しが早くなる「ジゴク」にハリが掛かるアワセるタイミングだとか、アワセる角度・・などを考えました。
でも、思うようにはいかないものです。
それどころか、食いが渋く、ハリが唇の皮1枚に浅くかかっているようなときもあれば、食いが立って釣れる魚はすべてハリを喉の奥まで飲み込んでいるようなこともあります。
針が掛かるところを自在にコントロールできないのか?と云うのも私の課題です。
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