クロダイ釣りにおいて、風情がある道具の一つがカニ桶だと思います。
木製でできており、夏場の岩ガニやカラス貝などのエサを入れて、紐に結んだものをぶら提げていると、いかにもベテランチヌ釣り師みたいな雰囲気を醸し出す道具です。
しかも、カニ桶が年季が入っていれば入っているほどに、百戦錬磨のチヌ釣り師としての戦歴を思わせる道具でもあります。
なので、私も若い頃は見栄も手伝って、夏場はカニ桶をぶら提げて採ったカラス貝やカニエサを中に入れていたものです。^^;
ところが、やはり片手がふさがるために、カニ桶を持って廻ることは、風情があってもおすすめではありません。
プラスチック製のエサ箱よりも味わい深い風情があると思う方は、ベルト通しがついたモノがおすすめです。
サイズ的にも、丁度よくて両手が使えるのが何よりだと思います。
私がカニ桶を使わなくなった理由
50年以上の釣り歴の中で、30年以上ヘチ釣りや落とし込み釣りをしている私は、これまでカニ桶をいくつも買いました。
沖の防波堤に置き忘れたりしたこともありますし、高いところから落として破損したこともあります。^^;
でも、カニ桶自体は経年劣化で2~3年でダメになるというのが私のこれまでの経験からの意見です。
使った後に、きれいに水洗いして、さかさまにして陰干しなどをして、やはり室温が高くなく日が当たらない場所に保管していれば話は別ですが、海水で洗ってバッカンに入れたままにしてクルマのトランクの中などに入れておきますと、劣化が著しく早くなります。
どうなるかと申しますと、まずは金属の留め金が外れます。
そのうち、乾燥しすぎたりして木と木のつなぎ目の接着が弱くなり、バラバラになります。
また安モノのカニ桶で底板が薄い1枚板の場合は、たいていソコが抜けます。(涙)
30代から40代半ばにかけては、それでもカニ桶を使い続けていましたが、今現在では安価なプラスチック製のエサ箱しか使わなくなりました。
出来れば、マジで安けりゃ安いほど使い勝手が良いのです。
シンプルで洗いやすく、釣り場で置き忘れても、安物だから…腹も立ちません。(笑)
私は、これまでたいていのエサ箱を使ってきて、行きついた結論が安物のプラスチック製もモノですが、道具に金をかけてでもほかの方とは違うモノを使いたいという気持ちは経験上凄く分かりますし、かっての私もそうでした。
そのような方には、少しお高いですが、こちらなら大事にする価値もありそうです。
ストリンガーは絶対にいるのか?
釣り歴が長い分、ストリンガーもいろいろなモノをたくさん使ってきました。
これまた最近では、私にとってはほとんど使うことがなくなった道具のひとつです。
その理由は、大きく2つあります。
・沖の防波堤にほとんど行かなくなった
30年以上もヘチ釣りをして最盛期には単年で1000尾以上のクロダイを釣ったことがある私にとっては、記録魚でもない限りは、いや記録魚であっても、デジカメやスマホで撮影をしたら、釣れた場所から離れたところにリリースするようになりました。
リリースするわけですから、もちろんストリンガーは全くいりません。
沖の防波堤に渡船で通っていたことは、2キロぐらいの長さがあるために、釣れたところにストリンガーでクロダイをキープしておいて、帰りがけに回収して回らねば釣りにならないのです。
しかし、最近では車で行けてすぐに帰れるような場所でしか竿を出さなくなりましたので、ストリンガーは全くいらないようになりました。
そもそも、釣れた端からリリースするので、ビクもストリンガーも撮影するときや、同行した方がクロダイを欲しがるような場合以外は使いません。
但し、クロダイの大物を釣ってみたいという方は絶対にストリンガーはあったほうが良いです。
色々なストリンガーが販売されています。
⇒ストリンガー各種
私自身の経験上から、ストリンガーは幾つもいりますので、ロープを最低10本ぐらいとストリンガー専用のフックがおすすめです。
フックは、魚を掛ける方とロープに掛けるための両方にフックが付いたものが便利というか、これでないと意味がありません。
よくありがちなストリンガーのタイプがこのようなものです。
このようなストリンガーは、長さが2キロもあるような場所ではあまり役には立たないというか、意味がありません。
50~100メートルぐらいの限られた釣り場ならこのような形状のストリンガーもありです。
まとめ
落とし込み釣りを含めたヘチ釣りでカニ桶は風情と趣がある道具です。
ストリンガーに50センチ前後のクロダイを複数釣れるようになったら、ある意味男の勲章みたいなところがあります。
どちらもクロダイ釣り師にとっては、無いよりもあったほうが良いと思います。
特に、お金を出して沖の防波堤に渡るからには、ストリンガーのロープは最低10本、フックは50個ぐらいを釣り用のベルトにぶら下げていくぐらいの気持ちで行きたいものです。
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