目印仕掛けとは、ハリスとミチイトの間に2メートルから3・5メートルぐらいの長さのいろいろな色の目印をいろいろな間隔で取り付けた目印イトを結んで、落とし込み釣りを視覚て楽しむ釣り方のための仕掛けです。
多くの場合最初は、市販されている目印イトを購入するのですが、自分で作ったほうが色々と便利で安く出来ることから、たいていは自作するのではないでしょうか？
今のようにインターネットで色々と探せる時代ではありませんでしたから、よく行く釣具屋さんに目印イトを作る目印の素材がないときは、自分でプラモデル用の色が付いた電線の銅線を抜いたものを接着剤で止めたりもしていました。
色々な釣具店で、シート型の目印やパイプ型の目印などを発見し、自分で好きな間隔の好きな長さの目印イトを作ることも、落とし込み釣りの愉しみの一つだと思っていました。
自分が作った目印イトの動きを見ながらクロダイを釣るのは非常に楽しく、目印が瞬時に海水に引き込まれる様は、ウキが海中に消し込まれる時と同様の爽快感とスリルを味わうことが出来ます。
そもそも目印イトはどのような釣り方をするために必要なのか？
私が渡船で渡った横浜の沖の防波堤では、落とし込み釣りで目印イトを使っている方は誰もいませんでした。
ところが、博多に戻ってきますと、沖の防波堤に渡るクロダイ釣り専門の釣り師たちのほとんどは、長めの竿に目印イトを付けた仕掛けを使っていました。
特殊な形をしたハリのチモトにヒューズを巻いた軽いオモリで、エサはカニを使って釣る方が多かった印象があります。
この、目印イトを使った落とし込み釣りは目印イトの長さとハリスの長さ、つまりほとんどが5メートル以内の中層（宙層）でクロダイを仕留めることをメインにしており、それ以上深い海底付近にいるクロダイはあまり狙わないという釣り方でした。
つまり、高海水温時のクロダイがカラス貝の層でエサをよく食べている時期がメインの釣り方だとも云えるのです。
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私が目印イトを使わなくなった理由
私が目印イトを使わなくなった理由はたくさんあります。
・軽いオモリでユラユラと時間をかけて落とし込んでいくのがイライラする
・目印イトとハリスの長さ以上の深場では使えない
・風が強い日には向いていない
・目印イト自体が牡蠣殻や障害物に引っ掛かりやすい
・竿先によく絡む
・リールのイトを巻き込めなくてクロダイを離れた位置でタモ入れする
・夜釣りには全く使えない
・目印がなくても竿先やイトフケでアタリが分かる
最初は視覚でアタリが分かることが楽しかったのですが、それ以上のデメリットの方が多すぎて、いつしか全くと言って良いほど使わなくなりました。
目印イトの代わりに使うようになった目印
盛夏の時期を除いては、日中にクロダイを狙う時や水深が浅いポイントでは底狙いのことが多く、夜に釣れば浅いタナで簡単に釣れるために、目印イトを次第に使わなくなりました。
その代わりに使うようになったのがこちらです。
もともと、落とし込み釣りの目印イトを使っていても、夜はこのケミホタルを目印に使っていました。
それがいつしか、昼間にも使うようになり、これで十分だということが分かりました。
中に入っている透明のビニールパイプを4等分に切ってミチイトに通します。
適当な位置で、ケミホタルを装填します。
自在に位置を変えれるために、昼も夜もとっても重宝します。
浅いタナから、海底まで、無理なく探ることが出来ます。
夕方から夜のヘチ釣りにはなくてはならないモノがケミホタルです。
タナを決め打ちしたたな釣りでの、クロダイやメバルやスズキなどにはなくてはならないマストアイテムだと言えます。
ちなみに、ケミホタルを目印に使うようになって、目印イトは全くと言って良いほど使わなくなりました。
まとめ
私は現在では目印イトを使わなくなりましたが、視覚で楽しみたい！と云う釣り人を否定するものではありませんし、目印イトの楽しさも理解しています。
数年間は、目印イトを自作しながら楽しく釣ってもいましたからね。
夕マズメから夜になると、仕掛けを替えないといけないという煩わしさが手伝って、いつの間にやら使わなくなりました。
晴れて、無風で、海水が適度な濁りがあるときは、今使ったら面白いだろうな～！と思うことがしばしばあります。
大潮の干潮の時などによく見ると、オーバーハング状態になっているところも、目印イトを付けて、オモリを極力軽くして、仕掛けを張り気味にして潮に乗せて支柱周りを攻めれば、クロダイを釣ることは難しいことではありません。
巷では、スライダー釣法と云ったりします。
スライダー釣法はほとんどしなくなった私
若い頃は、人が釣れないようなところでもテクニックと仕掛けを工夫して、「たまたま釣れたクロダイ」ではなく、「狙って釣ったクロダイ」にこだわりを持っていました。
しかし、今現在は、ワザワザそのようなところに行くこともありません。
オーバーハングやスリットの中まで狙わずとも、釣れるときは釣れますし、釣れないときはそのような場所でも釣れないことを数多く経験してきました。
多くの釣り人が信じられないほどの数のクロダイを半日で釣り上げたこともありますし、年なしのクロダイも数多く釣ってきたので、ムキになることがなくなりました。
この写真は1時間程度の釣果だと言ったら、信じてもらえますか？
これが良いのかどうかは分かりません。
「ある時期の楽しさ」は経年劣化ではなく、「過ぎ去り日の想い出」にしかならないような気がもします。
テクニックは必要な時が多々ありますが、それをせず小さなクロダイでも釣って楽しんでいる時ほど、いきなり年なしのクロダイがハリに掛かった記憶の方が強いのです。
私自身でも分かりませんが、殺気がなくなる釣り方をしたときほど、いきなりの大型が良く釣れたような気もするのです。
海は永遠に理解できませんし、クロダイのこともいまだに理解できません。
ですが、常に現在進行形です。だから、ずっと釣りができるのです。
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