釣具屋で買うクロダイ釣りのエサをどのように使い分けたら良いのか?

クロダイ釣り

悪食と呼ばれるほど、多くのエサで釣れることで有名なのがクロダイです。

 

 

しかしながら、誰も使っていない地域で、スイカの切り身だのコーンの粒だのサナギだのを使うということは常識的にも考えられませんし、時期的にも地域的にも不可能なことがあります。

 

 

私は釣り歴が50年以上にもなりますが、本などで書いてあるクロダイのエサとしてのサナギをこれまで見たこともありません。

 

クロダイ釣りで言うところのサナギとは、カイコの幼虫がサナギになったものとされますから、絹の産地だとか桑がたくさんあるところでないと、なかなかお目にかかれないとも思います。

 

練り餌に混ぜるサナギ粉は、幼少の頃からコイやフナやハヤなどの川釣りのエサに混ぜて使っていましたが、粉末にする前のサナギはお目にかからないままです。

 

釣り入門の本などには、夏の風物詩としてスイカを餌にした釣り方なども紹介されていますが、実際にヘチ釣りで使ったことがありますが、2度と使う気にもなれませんでした。^^;

 

クロダイが常食しているエサとは?

 

釣ったクロダイの胃袋を実際に割いて見ますと、時期にもよりますが、カラス貝の破片がびっしり詰まっていて驚くことがあります。

 

また、4月ごろのクロダイの胃袋にはパチンコ玉ぐらいの丸い物体が良く入っていて、よくよく観察してみると、イソギンチャクであることが分かりました。

 

どうかすると、小型の未消化の魚が胃袋から出てくることもあり、クロダイがルアーに飛びつくというのもよく理解できるはずです。

 

そもそもタイ科の仲間であるクロダイは、エビやカニなどの甲殻類が大好きなのは理解できますが、それだけではなかなか食べ物にありつけないために、硬いモノでもバリバリ噛み砕ける強靭な歯を進化の過程で持つようになったと推定できます。

 


(クロダイの口の中にある小さな歯をご覧になると、硬いモノでもバリバリと噛み砕くことが出来るのが良く分かります。)

 

自然界の中では、なかなかエサにありつけないために、防波堤などにたくさんあって、どの魚も好きでも食べれないカラス貝を食べることが出来るように進化したのがクロダイだとも言えます。

カラス貝を実際に割ったむき身は、非常に柔らかくハリに刺すのが大変ですが、このカラス貝のむき身のエサでは実に多くの魚が釣れるのです。

 

私は、カラス貝のむき身で、アイナメを大量に釣った経験もありますし、ハゼ・キス・ウミタナゴ・カサゴ・メバル・タケノコメバル・カワハギ・サンバソウ…なども釣ったことがあります。

 

基本的にカラス貝のむき身は、防波堤を住処にする魚にとっては大好物であるのですが、それを殻ごと食べれる魚はクロダイやキビレやヘダイかイシダイぐらいです。

 

自然界では何でも食べないとなかなか体を維持できない

 

クロダイが悪食になったのは、そもそもエサが豊富ではない浅場で、大きな体を維持するために何でも食べれるように進化したと言ったほうが適切だと思います。

 

エビだろうがカニだろうが、フジツボだろうとカキだろうと・・。

 

イワイソメやイシゴカイなどもスナック替りのお手軽な食事として食べているのではないかと思えます。^^;

 

揚げ句の果てには、小魚まで襲って食べてしまいます。

 

大型のクロダイがいるところでは、小魚がいなくなって、アタリが少なるというのも頷けるはずです。

 

大型のクロダイは、防波堤付近をうろつくギャングみたいな存在ですから、ヤツらが近づいただけ、でみんなが逃げて行く存在であると言っても過言ではないと思います。

 

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釣具店で調達できるクロダイのエサの使い分け

 

釣具店で調達できるクロダイのエサは、かなりあります。

・アオイソメ
・イワイソメ
・ゴカイ
・イシゴカイ
・岩ガニ
・豆ガニ
・モエビ
・釣りダンゴ各種
・オキアミ生

・・などなど。

 

マキエを撒いてウキ釣りで釣るときは、オキアミの生か釣りダンゴがメインとなります。

 

マキエを撒かないウキ釣りでは、虫類・カニ類・エビ類がヘチ釣り同様のエサとなります。

 

季節と昼夜によるエサの使い分け

 

クロダイのヘチ釣りでは、季節や日中と夜釣りでエサを使い分けます。

 

春先あるいは晩秋にかけては、エビ類や虫類を多用します。

 

盛夏ではエサ取りも多く、このような時期はカニ類を中心としたエサを使います。

 

夜釣りの場合は、アオイソメやイワイソメが有効で、投げ釣りの場合はイワイソメが最も有効なエサだと思われます。

 

まとめ

 

実際に釣具屋さんに行きますと、時期的にエビ類やカニ類が販売されていない時期もあります。

夏場は管理が難しいために、エビ類を置いていないことが多く、また地物のイワイソメは大潮周りにしか採れないことから、潮が小さいときは販売しておらず、あっても売り切れていたりすることもあります。

 

私は年間を通じて夕方から短時間のヘチ釣りをすることが多く、最も安価で入手しやすいアオイソメをエサにすることがほとんどです。

 

半夜釣りでは、アオイソメが50gもあればかなり楽しめることが出来ますし、年なしのチヌや80センチを超すようなスズキにも出会えます。

 

メバルやカサゴやタケノコメバルはもちろん、メジナ、ウミタナゴ、アコウなどもたまに釣れますし、底狙いではハゼやキスやカレイまでも釣れることがあります。

 

生き餌の中では生命力も強く、管理もしやすく、一番コスパに優れたエサがアオイソメであると思います。

 

あくまで、釣具屋さんで買えるエサにフォーカスしましたが、クロダイのエサはまだまだたくさんあります。

 

現地調達できるエサもあれば、スーパーなどで手に入れるエサもあります。

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