釣り雑誌などには、たいてい新しいラインのCMが載っています。
PEラインだったり、エステルラインだったりもしますし、ミチイトとだったり、ハリスだったりします。
ラインの進化も目覚ましいモノがあり、クロダイのウキ釣りでは、1・2号のミチイトに0・8号のハリスを使い、00号のロッドを使い、年なしのクロダイを狙うようなテスターの方もいるようです。
ですが、私はこういう細い竿に細い仕掛けでクロダイを狙うこと自体に懐疑的です。
細いラインのほうが海水の抵抗を受けずに自然な演出ができる?などと、まことしやかな能書きを書いていますし、たとえそうであったとしても、魚がバレるような細い仕掛けを使って得するのは誰か?と云うことを考えると、アホらしくて細い糸など使う気にすらなりません。
更に、細いラインで釣ったから偉いだとか凄いなどとも1%たりとも思いませんし、釣れるクロダイを細いラインを使ってバラすほうがバカげていると思います。
こういう方が釣り場にいると、クロダイが散って魅惑します。(ホント!)
しかも、50年以上の釣り歴の経験で、クロダイ釣りで周囲の人が私よりも細いハリスを使っているから余計に釣れていたという経験を一度たりともしたことがありません。
また、私が周囲の人よりもハリスやミチイトを細くしたために、周囲の方たちよりも釣ったクロダイの数が多かったという経験も全くありません。
クロダイ釣りに使うハリスの素材と太さ
クロダイ釣りに使うハリスの素材は、フロロカーボンとナイロンの2種類です。
・ハリス自体の比重はフロロカーボンの方が重いため沈降速度は速い。
・ナイロンは吸水性があり長時間の使用で弱くなることがある。
・伸縮性はフロロカーボンの方が伸びにくいためにアタリが伝わりやすい。
・ナイロンハリスは紫外線によって劣化するが、フロロカーボンハリスは劣化しない。
・結束強度はナイロンハリスの方が勝る。
・根ズレに強いのはナイロンハリス。
・ナイロンハリスの方がやわらかく、しなやかで、伸びやすい。
・ナイロンハリスの方が巻きグセがつきやすいが伸ばせば戻る率も高い。
それぞれのメリット・デメリットがあるにもかかわらず、クロダイを狙う方の多くは、圧倒的に高価なフロロカーボンハリスを選ぶ傾向が強いです。
それとハリスの号数ですが、フロロカーボンにしてもナイロンにしても、1・5号を中心に使う方が多く、私も日中は1・5号をメインに使うことが多いです。
私のケースで恐縮ですが、夜釣りの場合は、ハリスの号数を極力上げるようにしています。
夜釣りの基本は、3号ぐらいを使いますし、3号でもクロダイはガンガン食ってきます。
細い仕掛けが良いと言われるメバルなども、ガンガン食ってきます。
さすがに日中のメバル釣りは1・0号以下のラインを使うことが多いのですが、夜は関係ないと思います。
シーバスなどは日中も夜釣りも3号ハリスを中心とし、80センチクラスのシーバスがウロウロしている釣り場では5号のハリスを使うことも珍しくありません。
シーバスは、特に太いハリスを嫌うことがないように思えます。
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クロダイ釣りには安いナイロンハリスは向かないのか?
結論から申しますと、フロロカーボンだから釣れて、ナイロンだから釣れないなどと云うことは、100%あり得ません。
釣れるときは、笑われるかもしれませんが、こんなラインでも釣れるんです。
100円ショップの透明のしかもミチイト用のナイロンのラインです。(笑)
こんなボロなラインでも、このような釣果が上がります。
(40センチぐらいのクロダイと70センチぐらいのスズキです。)
私はむしろ、クロダイ釣りにはフロロカーボンよりもナイロンのほうが向いているのではないか?とさえ思うことがありますし、シーバス釣りに関しては、昼も夜もナイロンハリスを使うようにしています。
クロダイ釣りでフロロカーボンを使わないといけない?
私自身これまで何のためらいもなくクロダイ釣りに、フロロカーボンのハリスを使っていました。
ですが、銀鱗Zはおろか100円ショップのハリスですら問題なく釣れることを改めて知った私は、かなりショックを受けました。
釣れる・釣れないは、ハリスの素材に起因するものではないということをマジマジと考えさせられました。
まとめ
クロダイはナイロンハリス、しかも安価なモノでも十分釣れます。
高価なハリスが釣れそうな気がしますが、ほとんどは錯覚です。
このことは竿やリールも同じですが、高いモノを使う方は腕利きの方が多いですが、各地のご年配の方には、大変失礼ですが、ボロ竿やボロリールで、年なしのクロダイを涼しい顔して釣ってはリリースしているような方も少なくありません。
腕が良いと言ってしまえばそれまでですが、釣れる・釣れないは、他の部分にあるような気がしますし、ハリスの素材ではないような気もします。
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