安近短の海釣りのメリット・デメリットとは?
安近短の海釣りのメリットは読んで字のごとく、
・安くつく
・近場に行くから移動時間がかからずガソリン代もそんなにかからない
・短い時間で切り上げるため、一日が釣りで終わることがなく他の用事を済ませることができ1日を有効活用できる
・・・と言うのが凡その解釈だと思います。
しかも、それらから派生する精神的な高揚の方が大きなメリットとなることが大なんです。
船釣りや磯釣りなどは小物を買い揃えたり、出港する釣り場まで出向いたりするのに船賃を含め厳密に計算しますと、大体1回の釣行で20000円ぐらいはかかります。(離島に遠征する時は釣りものによって1回で10万円以上かかることもあります)^^;
船釣りを例に挙げますと、
・船賃10000円〜15000円
・エサ代2000円〜3000円
・仕掛けや金具やハリ・オモリなどの小物2000円程度
・距離にもよりますが、ガソリン代2000円程度
・自分の昼ごはんやおやつ・飲料水などが1000円〜1500円
更に、駐車代がいるところもありますし、大型クーラーの氷代もバカになりません。
これらは電動リールやロッド、竿受け、電動リールのリチウムバッテリー代、大型のクーラー、ライフジャケット、ウェア、帽子、偏光グラス、タイラバなどではタイラバ等々は一切含まれいませんので、当然のことながら狙う魚種や釣り方が違えば、タックルや仕掛けもまるで違うので買い足す必要があります。
仮に全くのビギナーが船釣りに使うマストアイテムを最低限揃えるとなりますと、安く見積もってもこれぐらいはかかります。
・電動リール 5万円前後
・ロッド 1本で2〜3万円
・リールに巻くPEライン 1万円前後
・竿受け 2万円程度
・大型クーラー 2〜3万円程度
・電動リールのリチウムバッテリー代が4〜5万円
・ライフジャケット及びウェア 3万円程度
・・・・・などなど。
しかし、これだけでは釣りができません。
イト(ハリス)もハリもオモリや仕掛けなどの消耗品も毎回かかります。^^;
狙う魚種によってロッドも電動リールも違ってきますので、マジで船釣りにはまりますと、ゴルフよりも圧倒的にお金がかかります。(涙)
では、瀬渡しで磯に渡ってクロを専門に狙う釣り人はお金が掛からないのか?と思ったら大間違いなのです。
別の意味でお金がかかります。^^;
磯からクロを狙う方の多くは、がまかつの竿を好む方が多く、私の勤務先の磯釣りファンもシリーズ発売当時からこの種類だけで違う長さ、違う号数を6〜7本揃えている後輩がいます。
⇒クロを釣る後輩たちが使うロッド
もちろん彼らがロッドにつけるリールはこちらがほとんどで、これまた5個も6個も違う年に発売されたモノを使っています。
⇒クロを釣る後輩たちが使うリール
雑誌のグラビアを飾るほどの腕前の彼らは、ウェア一つとってもこだわります。
⇒クロを釣る後輩たちがお揃いで着ているウェア
とにかく、歩くがまかつと呼ばれるほど、帽子から靴に至るまでまで、何から何までがまかつなのです。^^;
テスターにも負けないほどの腕前の後輩は、1回の釣りたんびにミチイトを木枠に巻いて水洗いし、陰干しをして撥水スプレーをコートしてリールに巻くそうです。
竿に関してもロッドを地面に絶対に置かないと言う哲学じみた考えを持っており、キズがついた竿は釣り師の恥とばかり、とにかく道具を大切にします。
彼らは●●会と言う釣りクラブを結成しており、周囲がみんながまラーばかりなので、いつの間にか朱に染まれば赤くなるのです。
「どうせいい道具が欲しくなるんで、最初からいい道具を買えば釣れなくても納得できるじゃないですか!」だとか、「いい道具で釣れることもないのですが、この釣りに賭ける気合みたいなもんですよ!」とあっけらかんとしたことを言い放ちます。(笑)
しかし、これらは驚くことでもなく、トローリングだとか、磯から底モノのアラ(クエ)などを狙うとなるととてつもなくお金がかかります。
道楽を通り越して浪費家と思われるほど湯水のようにお金がかかる釣りもあるのです。
夢が膨らむほど、出て行くお金も膨らみます。(爆)
それと比べると近場での釣りは安く上がります。
もちろんですが、近場の釣りでも高級な釣具を揃えれば、天上知らずでお金に羽がついて飛んでいきますが、ソコソコのお値段の道具でも十分に魚は釣れます。
高価な釣り具が釣果を保証するわけでもないのですが、だからと言ってワゴンなどで売られているお粗末極まりない釣具はまた買いなおさねばならないので、絶対におススメいたしません。
値段はともかく、ひとつひとつ自分が気に入った道具を買えば良いだけです。
スポンサードリンク
安近短の「近」についてのメリット・デメリット
釣りをしていたのに釣りを辞める方の多くは、お金をかけ、時間をかけ遠くに行ってもなかなか思ったほど釣れなくて、費用対効果を考えてしまいがちだと思います。
しかし、よくよく考えてみますと、遠いと言うのは自分を中心に考えている言葉であり、平戸に住んでいる方などからすれば、丸銀から瀬渡し船で尾上島などに渡るのは香椎に住んでいる方が博多沖防に行くような感覚だと思います。
釣れないときほど、遠くまで行けば釣れる様な気がするだけで、どこに行っても釣れるときは釣れますし、釣れないときは釣れません。
場数が少ないビギナーほど期待感も大きく、期待感が大きいほどに釣れないときの落胆度も大きいものです。
ではどうするか?と言うことですが、過度の期待をしないことに尽きるのですが、これが口で言うよりなかなか難しいものです。
仕事が終わり、一睡もせずに、平戸までクルマを飛ばして丸銀で仮眠をとって瀬渡しで釣り場に渡っても、ボウズを食らうことは多々あります。
ボウズを食らった挙句に、睡眠不足でヘロヘロの状態で自宅まで帰るときの辛さは筆舌に尽くし難いものがあります。
こんなことを何度も繰り返していると、釣りが嫌になるのはある意味当然です。
これが自宅近辺の釣り場ですと、精神的なダメージはたいしたことがありません。
確かに自宅近くの釣り場では、釣れる魚種や大きさや数も限られるのがデメリットではあります。
ですが、年間を通じて近くの釣り場に通い詰めると、狙う魚の種類の多さに驚かされるはずです。
それが釣れなくても精神的なダメージが少ないのが近場のメリットでもあり、魅力なのではないか?と、思います。
安近短の「短」のメリット・デメリット
早起きをして釣り場に夜明け前に到着して釣りをはじめ、朝マズメを狙うのはある意味釣りのスタンダードなパターンの一つで、私もこれを良くやっていました。
ところが、夜明け前から竿を出すためには季節にもよりますが、ほぼ睡眠不足の状態で釣り場に立つことになります。
釣れれば良いのですが、釣れない時は睡眠不足だと集中力が散漫となります。
仕掛けが根掛かりで切れたときなどは作り直すのにウンザリなはずです。
中には釣り場で寝てしまう釣り人もいます。^^;
よしんば釣り場で寝なくても、帰宅したらシャワーを浴びてバッタンキューで寝てしまいます。
なので、一日が釣りで潰れてしまうのです。(涙)
特に夏場などは、すぐに夜が明けて9時ぐらいまでが勝負で、それ以降はダラダラと竿を出しても時間のムダとなることをつくづく経験しました。
人によって勤務時間が違うので一概に言えないのですが、私は夜の9時前後に帰宅することが多いので、無理して集中力が欠ける睡眠不足な釣りをやらないと決めました。
しかも、釣り場に半日いるなどということも全くしなくなりました。
「朝マズメ」に竿を出すことをやめる!!と決意したんです。
要は夕マズメ中心の釣りにチェンジしただけなんですが、夕方から2〜3時間程度のほうが集中して釣りに没頭できますし、釣果もソコソコ釣れるんです。
このパターンですと、休日の時間を有効に使えます。
釣れるときでも、短時間で切り上げることは乱獲防止にも繋がります。
何時間も釣り場にいないと気がすまない方もおられるでしょうが、その日の海の状態は竿を出して30分もすれば凡そ分るはずです。
確かに潮が変わればパタパタと釣れることもありますし、それが分っていてもあえてその時間まで待つこともしなくなりました。
釣る時間が短いと「釣り足りない!」と感じるデメリットはないでもないのですが、集中力が欠けてまで長々と竿を出してもいい釣果に恵まれることも少ないはずです。
今日はつまらん!と感じたら、1時間もせずに納竿する勇気が必要な時もあります。
2〜3時間では釣れるものも釣れないということも無きにしも非ずですが、短時間で切り上げるとまた釣り場に行きたくなるのです。
釣れないときに5時間も6時間も竿を持ってウキを眺めたりしていると、心が疲弊します。
スポンサードリンク